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万引きと間違われて損害賠償
スーパーで買い物中、持っていたバックの中に他の店で買った商品を入れておいたため、警備員に万引きと間違われて、取調べを受けました。
持ち物を洗いざらい調べられ、着衣のままですが身体まで調べられました。
疑いは晴れないまま、帰してもらいましたが、この精神的苦痛を賠償請求したいのですが?
お店の店員などがこのように万引きの発見や取締りを継続的にやっていると、それに慣れてきて、自分が権限や権力を持っているかのように思い込んでしまうことも多く、警察まがいに取り調べたり、有無を言わさず文書を書かせたりすることもあるようです。
しかし、防犯担当といっても、民間人であって警察ではありませんから、仮に犯人がいたとしてもできることは一般の私人ができるとされている以上にできるものではないのです。
一般の私人が犯人に対してできることは、現行犯又は現行犯と思われる者を、逮捕することです。
逮捕した後は、直ちに警察官などに引き渡す必要があり、取調べをしたりする権限は一切ありません。
スーパーの警備員も同じで、できることといえば、現行犯あるいはそうと思われる一定の者を逮捕、身体の事由を一時的に奪って拘束しておくことだけです。
その後は速やかに警察に連絡して引き渡さなければなりません。
これは法律的な権限であり、強制的にできることです。
任意に相手の同意を得てなす場合には、それ以上のこと、例えば住所氏名を聞くとか持ち物を見せてもらうとかも一定の範囲でできます。
ですので、真の犯人かの確認のためや、大したことではないので警察に引き渡さないが、今後のこともあるので氏名等を聞いておく等のために、一応の調査をする程度は許されます。
しかし、本件のように強制的に身体を調べるようなことは許されず、慰謝料請求することができます。
大した根拠がないのに窃盗と疑われて警察に通報され、駐在所で取調べを受けたという事件について慰謝料3万円とされた事例があります。
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